アナログゲームレビュー【魔法少女 ザ・デュエル】

お疲れ様です。

 

超不定期にやったりやらなかったりする、アナログゲームを主に遊ぶ我々がアナログゲームをレビューする企画です。

今回はFORCE OF WILL株式会社製作のトレーディングカードゲーム魔法少女 ザ・デュエル」、公式略称「まほエル」のレビューですやで。

 

「10/6に怪しげなTCGタイトルが発売されてる…」との情報を得た我々は、その真相を確かめるべく埼玉県の奥地へと向かった。

その夜……。

魔法少女ジャンキーとなり果てた調査隊員の姿が発見されたのだった。

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極めて雑なプレイ風景写真。

 

 

 

 

 

 

公式曰く、「可愛い・簡単・気持ちいい」をコンセプトとした「究極の癒し系TCGタイトル」だそうです。ここはテストに出ます。

確かにお手軽でルールは覚えやすい部類に入り、TCGプレイヤーであればさくっと馴染めるゲームです。今ならTCGプレイヤーでなくても、「シャドウバース」なんかをプレイされている方でも理解は早いでしょう。

 

マジック・ザ・ギャザリング(MTG)からはじまるいわゆる色系システムで、全てのカードには今のところ必ず1つの色がついています。これを、まほエルでは星になぞらえて呼びます。デュエルマスターズで言うところの「水文明」「光文明」のようなものです。

しかしこれは「黒色=土星」「橙色=太陽」のように設定されており、初見だとやや覚え辛いのでこの記事の中では色で各星を記述します。

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封印されし記憶がよみがえりそうになった方は思い……出さなくていいです。そういうゲームじゃありません。

 

 

まほエルはかわいくて簡単なゲームなので難しい世界観はありません。

魔法少女たちが在籍する学校があるよ!っていうくらいのもんです。ほんとに。

TCGのプレイヤーは例えば『地球によく似た惑星に降り立った霊体で、その惑星の民を導いて戦う"先導者"』や『精霊に選ばれ、共に戦う"セレクター"』など大体の場合、設定上何かしらの特別な存在であることが多いのですが、まほエルは特にそういうのはありません。魔導師でも決闘者でもポケモンマスターでもなんでもありません。

プレイヤーは50枚で構築されたデッキで気持ちよく遊ぶだけです。デッキには次のカードが入ります。

 

魔法少女カード 魔法少女魂が込められたカード

怪異カード  プレイヤーが操る使い魔

詠唱カード … 魔法だよ

結界カード … 魔法だよ

 

きらきらしてますね。ルールも覚えやすく、カードも可愛らしい。恐らくターゲット層は女児なのでしょう。そのうち日曜日朝なんかにアニメ放映するんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

何をするゲームか

魔法少女が生み出すオド(魔法のエネルギー的なアレだと思います。マナというと想像しやすい)を使って、怪異を呼び出して各プレイヤーが持つオーブを全て穢し、相手プレイヤーにトドメを差した者が勝ちます。

オーブとはどういうものなのか?勝ったり負けたりすると何が起こるのか?と疑問を持ってはいけません。そんな設定はないのです。なぜなら、簡単なゲームだからです。

こういったところが気持ちのいいゲームですね。

 

 

 

 

ここまでまとめると、プレイヤーは「魔法少女の魂が込められたカードを集め、それを戦わせ娯楽に興じる悪い趣味のおじさん」ということで概ね間違っていないと思います。

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多分こういうこと。

 

 

 

 

 

システム

・オドまわりのあれこれ 

魔法少女カードはMtGで言うところのいわゆる「効果付き土地」カード。各魔法少女は自身の属性のオドを自身のレベルの数だけ生み出す能力と、固有の能力を持っている。固有の能力は大半がレストコスト(オド生み出しとコストが競合する)であるため、効果を使うかオドを生むかの判断が大事。

同名魔法少女は同時に1人しか自身の戦場に存在できない。

魔法少女が既に出ている時、同名でかつレベルが1つ高い魔法少女にレベルアップとして重ねて出すことができる。

魔法少女ゾーンには「手札の任意のカードを裏向きで、無属性の魔法少女として」出すこともできるため、事故が起こりにくい。

 

 

 

 

 

 

ゲーム感

・各色のバランス感が絶妙でかつ、構築の自由度が非常に高い。

・デッキ構築レギュレーションは、同名カードの投入枚数制限のみ。多色を投入してもそこまでヘビーな事故に繋がりにくいため好きにデッキを組めるのが楽しい点。

・バトルの計算が楽で良い。

・コスト管理が奥深い。反面、悩まされる部分でもあるためあれこれ考えるのが嫌いな場合はおすすめし難い。

・自身よりも相手が操る魔法少女のテキストを把握することが重要になり、構築自由度も相まってお勉強が必要な側面が強い。

・1弾時点で多様なデッキが組める。

 

橙色 ハンデス・自デッキ破壊&墓地利用(主にサルベージ)

黄色 DM光文明にドロソを持って入信したエルドラ。伝われ。

赤色 パワー型。攻撃力高い。得点力が高いと言う意味ではない。除去もあるよ。

青色 デッキサーチ。多色と組み合わせ前提な感じ。

緑色 ドラゴンとエルフを足したような存在。お前に負けるなら悔いはないさ──!

桃色 コントロール色。わかりやすく強くて器用。

・黒色 大量の虐殺兵器を引き連れてやってきたDM水文明。

 

 

 

 

僕と契約してカードの中に入ってよ!(総評)

楽しい?     :楽しい!

こんな人向け   :オカルティスト

コレクション性  :ぼちぼちやで

システム     :いいね

1弾時点での完成度  :文句なし, 近年サービス開始したTCG作品の中でも秀逸

 

 

 

 

 

 

気になった方や実際のルール等を知りたい方は以下公式ページへどうぞ。

そして、これを見てください。metaタグに埋め込まれた簡単な説明文章が、世界観設定ページより丁寧に世界観を描いているではありませんか。

www.caster-chronicle-tcg.com